魂の片割れとすれ違い続けた女性

愛と光の魂結び®️ 大日女です。

今日は、魂の片割れとすれ違い続けたとある女性の物語

をご紹介したいと思います。

ひと1人が生まれてから亡くなるまでの生涯、

その人生は、壮大な物語のように語り継がれることがあります。

世界で数多く刊行されている偉人伝がその最たる例です。

 

もちろん、偉人伝を通して歴史人物のファンになった方、

その業績や、苦労に感動した方もいらっしゃるでしょう。

しかし、今回は、より身近な物語……、

日本では「普通」とされる生活を送ってきた、

とある女性に起こった出来事をご紹介したいと思います。

 

恋愛をテーマとした絵本や小説、あるいは映像作品は、

それこそ数えきれないほど世の中に存在しています。

それは、「恋愛譚」が必ずといっていいほど

「誰か」の琴線に触れ、心を強く揺さぶるからです。

今回ご紹介する女性のエピソードを通して、

なぜ恋愛譚が水のように、あるいは空気のように、

人々の間に浸透し、心をさらっていくのか、考えていただければ幸いです。

運命の相手なんていない

その女性は日本を代表する大都市で生を受け、

いわゆる中流家庭で育ちました。

小学校から高等学校までを地元で過ごした後、

大学進学を期に上京、そのまま就職し、

当初は東京都内で勤務していたそうです。

仕事に関しては向上心が強い方だったものの

恋愛には興味がなく、仕事に関係がない集まりには

ほとんど参加しなかったのだとか。

当然、自分の運命の相手が世界のどこかにいるかもしれない……

だなんて、まったく信じていなかったといいます。

職場の同僚や友人が恋愛相談に目を輝かせ、

雑誌に掲載されている占いを囲んで

語り合うのを横目に、彼女はキャリアを

積み重ねていきました。

「好きな人はいないの?」と尋ねられれば、

「運命の相手なんていない」と返すほど

かたくなだったと彼女は述懐します。

本当に、なぜ私はあんなにもかたくなだったんでしょう。

不思議ですよね。

恋愛して自分が変わってしまうことが怖かったのか、

人生の方向性をコントロールできなくなってしまうかもしれないと恐れたのか、

キャリアの邪魔になると思っていたのか……

もしかしたら異性が苦手だったのかな、

とも思いますけど……自分のことなのに、わからないんですよね。

企画が通って地方に異動、そして新たな出会いが

最初の転機は、勤続5年目に訪れました。

会議に出した企画が採用され、企画責任者として、

発案者である彼女は東京本社から支社へと出向になったのです。

今後を左右する重要な仕事です。

環境が大きく変わり、職場の人間関係も

いちから構築しなければならない……

企画のスタートアップに、有力な仲間を確保しなければならない……

責任ある立場で目が回るような日々を送る彼女に、

いつしか寄り添うようにサポートしてくれるスタッフが

つくようになりました。

中途採用で支社に勤務していた、2歳年上の男性です。

出会った当初から、

「なんだか空気みたいに自然体なひとだな」

「話してみたらすごく趣味が合って、話しやすいな」

と感じたのだとか。

 

その感覚は関わる機会が増えても継続し、

「まじめで堅実な仕事の進め方で、信頼できるひとだな」

「出向先に彼がいてくれて良かった」

と、信頼を深めていったそうです。

 

『今考えてみると、彼と一緒に過ごした2年あまりの間、

業務を通して育んだ信頼関係が、私のかたくなな思い込みを

解きほぐしてくれたのかもしれないですね。

一緒にアイデアを出し合ったり、外部業者と交渉したり、

トラブルを乗り越えたり……、

難しいことも多かったけど、それでも楽しかったんです。

自分自身の力で企画を実現したからだ、

やりがいが楽しさになっているんだと、あのころは思っていました。

でも、振り返ってみれば違ったんです。

彼がサポートしてくれたからこそ、

私は楽しさを感じられたんです。今はそう思っています。

プロジェクトの責任者と言っても、

私にも休日はありましたから、もし私にその気があれば、

あの頃だって彼と一緒に出掛ける機会は作れたんですよね。

もっと一緒に過ごせたのに、と思うと、残念です。

2年あまり……3年弱もの長い間、

私は彼をただ同僚だと思ったまま、通り過ぎてしまいました』

 

本社での彼との再会

支社への出向が3年目になったころ、企画が軌道に乗って、

彼女は本社に呼び戻されました。

当初から想定したなかでも、理想的な流れでした。

本社への復帰と同時に昇進も果たしたこの時期が、

社会人として最も充実した日々だったといいますが、

個人的にはわずかながらも陰りを感じていたのだとか。

 

なんとなく気が重い……

なんとなくだるい……

なんとなくしんどい……

余暇の時間に憂鬱な気持ちに襲われることが多い……

業務に影響が出るほどではないまでも、

体調がよくないのかな、なんだかやる気が出ないな

と思う日が増えたのだそうです。

 

「彼」が本社勤務になったのはそんな時でした。

 

2人が社内で顔を合わせるたびに、お互いに声を

かけ合うのが当然になると、やがて彼女の同期から

こう言われるようになりました。

「彼といる時のあなたは楽しそうだね」

「彼といる時のあなたはなんだかいい雰囲気だね」

「彼といる時のあなたは明るい表情だから、話しかけやすくなったと思うよ」

 

そして気付きました。

本社に復帰してから慢性化していた

体調不良や気鬱が、完全に消えていたのです。

 

『彼と過ごしている時の自分を客観視してみて、

ハッとしました。

1人で過ごすときはもちろん、他の誰と過ごす時でも、

彼と一緒にいる時ほど開放的な気持ちになったことはなかったんです。

私はもしかして彼に心を傾けているのかも、

異性として好意を抱いているのではないか、

私にとって彼は特別な存在なのではないかと、

初めて自覚しました。

とはいえ、それまで全く恋愛とは無縁だったわけですよ。

彼からしてみても、それまで全くそんな感じじゃなかった

私からアプローチされても、困ったはずです。

日常の交流範囲に恋愛相談できる相手がいるわけでもなく……

電話相談や占いに興味を持ったきっかけでもありましたね』

信頼から愛情へ

彼女が35歳、お相手が37歳の時に、

お二人は入籍なさいました。

特別なプロポーズはなかったそうですが、

「それもまた私達らしい」と彼女は笑います。

 

『最近、社内の交流会で若い子とお話する機会が増えたんですよ。

なんだか、恋愛に消極的な子ばかりだなと感じました。

心をかき乱されたくない、自分の生活のペースを変えたくない、

人のことまで考えていられないから……そんな話を何度か聞きました。

でも、社会人なんです。私たちは人とかかわることで生きているんです。

縁に活かされているんですよ。

もしあの時、複数の同僚が声をかけてくれなかったら、

私は今でも彼とただの同僚のままだったかもしれません。

私はそれくらい自分の心に鈍感だったから。

職場なんかでこれほど私自身の話をする機会はないですけどね、

この話を聞いて、もしかしたら、自分にも、

人生を左右するような出会いが待ち受けているのかも、

と、誰かが思ってくれたら……、嬉しいですね』

 

 

目には見えない「縁」を辿り、「運命の相手」を探したい……

新たな「縁」を結びたい……

「運命の相手」と幸せになりたい……

 

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